
問い合わせが来ないという理由だけで、ホームページ全体を作り直す必要はありません。まず「見つけてもらえているか」「依頼できる内容が伝わるか」「迷わず連絡できるか」を確認します。 問題が特定のページに限られるなら部分改善から、サイト全体の構成や更新環境に及ぶならリニューアルを検討します。
この記事では、今あるホームページを活かすか、作り直すかを判断するための確認表を紹介します。 制作会社への相談時にも使えるよう、先に整理する情報と、見積もりで比べる項目をまとめました。
部分改善かリニューアルかを判断する表
まずはご自身のスマートフォンで、初めて訪れたお客さんのつもりで確認してください。
| 今の状態 | 最初に検討する対応 | 確認すること |
|---|---|---|
| 一部のサービス説明や料金情報が足りない | 該当ページの部分改善 | 対象のお客さん、依頼できる範囲、費用の決まり方が分かるか |
| 連絡先が見つからない、リンクが動かない | 相談導線の修正 | スマホから連絡方法を選べるか、リンク先が正しいか |
| 事業内容が変わり、メニュー全体が実態と合わない | サイト構成からの見直し | 残すページと新しく必要なページを整理できるか |
| 全ページがスマホで読みづらい | 共通デザインの改修と全面更新を比較 | 共通部分の修正で解消するか、仕組みから変更が必要か |
| 更新権限がない、必要な変更ができない | 管理状況の調査 | 権限の引き継ぎで対応できるか、移行が必要か |
| 訪問者が少なく、原因も分からない | 検索・アクセス状況の確認 | 検索で表示されているか、狙ったお客さんが来ているか |
この表は検討の入口です。たとえばスマホ表示の問題も、共通の文字サイズを直せば済む場合と、 古い仕組みの制約で大きな改修が必要な場合があります。見た目だけで工事の範囲を決めず、原因を確かめます。
見積もりを頼む前に確認したい4つのこと
1.見つけてもらえているか
Search Consoleでは、Google検索で表示された回数やクリック、検索語句を確認できます。 お店や会社の名前で来る人と、サービスを探して初めて来る人を分けて考えてみてください。 検索流入が少ない場合、デザインの変更に加えて、サービス説明や検索されるテーマの整備が必要かもしれません。
解析が未設定の場合は「流入がゼロ」とは判断できません。計測できていない状態と、 計測した結果がゼロの状態を分け、まず確認できる範囲を整理します。
2.自分が依頼してよいサービスだと分かるか
サービスページに、対象のお客さん、対応地域、具体的な支援内容、費用の考え方、依頼後の流れはありますか。 「幅広く対応します」だけでは、小さな修正を頼めるのか、毎月の運用まで任せられるのかが伝わりません。 実際に対応できる範囲を具体的に書くことから始めます。
3.相談したいときに連絡できるか
記事やサービス説明を読み終わった場所から、相談窓口まで進んでみてください。 ボタンの文言だけでなく、移動先、入力の手間、返信方法まで確認します。 資料のダウンロードや自己診断を使わず、直接相談できる経路も用意すると、依頼を検討している人が進みやすくなります。
4.公開後に必要な変更を続けられるか
文章や写真の差し替えを誰が担当するか、更新権限は誰が持つか、どの変更に追加費用がかかるかを確認します。 新しく作っても、必要な情報を更新できなければ同じ悩みが残ります。公開後の保守・管理の確認事項も、制作範囲と一緒に整理してください。
リニューアルでも残すべきものを先に決める
全面リニューアルを選ぶ場合も、これまでのページを一律に削除する必要はありません。 検索から読まれている記事、実際の相談につながったページ、よく参照される説明を確認し、引き継ぐ内容を決めます。
- 残すページとURLを一覧にする
- URLを変える場合は、旧ページから対応する新ページへの転送を設計する
- サイト内のリンク、問い合わせ先、計測設定を確認する
- 公開後も旧URLと新URLの検索状況やエラーを確認する
GoogleはURL変更を伴う移行で、対応表の作成、転送の設定、移行前後の監視を案内しています。 見積もりでは「新しい画面を作る費用」だけでなく、これらの引き継ぎ作業が含まれるかも確認しましょう。
相談時に伝えることは、まずこの4点
最初から仕様書を完成させる必要はありません。分かる項目だけ整理すると、相談の論点が揃います。
- 現在のサイトURL:まだサイトがなければ、その旨を伝える
- 増やしたい依頼:どんなお客さんに、何を相談してほしいか
- 困っている場面:見られない、内容が古い、連絡が来ない、更新できないなど
- 条件:希望時期、予算の目安、自分で更新できる範囲
解析画面や問い合わせ記録を共有する場合は、必要な数字だけに絞れます。 お客さんの氏名やメールアドレス、相談内容そのものを、そのまま送る必要はありません。
提案は総額と「どこまで実行するか」で比べる
部分改善と全面リニューアルは、対象範囲が違います。金額だけを並べず、 原稿作成、写真、既存ページの移行、スマホ表示、計測、公開後の更新について、含むものと含まないものを揃えて比較します。
また、改善後に何を見るかも決めておきます。検索のクリック数は入口の指標、LINEのクリックは連絡しようとした行動です。 実際の問い合わせ、見積もり、依頼に進んだ件数と分けて振り返ることで、次に直す場所を考えやすくなります。
よくある質問
見た目が古いだけなら、作り直さなくてもよいですか?
見た目に加えて、読みやすさ、情報の正確さ、連絡のしやすさ、更新できるかを確認してください。 支障が一部に限られるなら部分改善が候補です。事業内容とページ構成が合っていない場合は、構成から見直します。
アクセス解析がなくても相談できますか?
まずサイトURLと困っていることを整理してください。画面や説明内容から確認できることもあります。 ただし、訪問者の数や離脱の原因については、計測データなしに断定しないことが大切です。
リニューアルすれば検索順位や問い合わせは上がりますか?
作り直しただけで上がるとは限りません。検索されるテーマ、支援内容、お客さんが依頼を判断できる情報、 相談導線を合わせて確認し、公開後の結果を見ながら改善します。
参考資料
自分のお店でも考えてみたい方へ
HPの見直しを、お客さんの動きに合わせて。
ページの改善点が見えたら、どこから来た人が何を知り、どう連絡するかも確認します。HP・Googleマップ・SNSの役割を、ひとつの流れで考えられます。
まず、手元で整理できること
HPを初めて見たつもりで、料金の目安から問い合わせ先までたどってみる。
トップページで全体像と無料ガイドをご案内しています。まだ依頼の予定がなくても読めます。
全体像を知っている方は、実践シートへ